不動明王の絵
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不動明王の絵の後は・・・仏像の持ち物と仏像鑑賞
仏像を鑑賞していて気になる点は色々とあると思いますが、その一つに仏像の持ち物があります。
仏像は様々なものを持っていることがありますね。
この仏像が持っている物を総称して「持物（じもつ）」といいます。
仏像はただ持っているだけではありません。その持ち物にも、種類と意味があるのです。
東大寺の大仏でおなじみの如来様や大日如来、釈迦如来、阿弥陀如来、などの「如来」は、持ち物を持っていません。
如来様は基本的に持ち物をもっていないんですね。
ただ、如来の中でも薬師如来だけは、物をもっています。
薬師如来がもっているものは、「薬壺（やっこ）」と呼ばれる壺です。
これは、その名の通り、薬が入っているんですね。この薬はどんな病気も治すといわれています。
また、観音菩薩、弥勒菩薩、千手観音菩薩、などの「菩薩」は、いろいろな持ち物を持っていることが多いです。
菩薩の持ちものとしてよく見られるのが、蓮華の花と水瓶（すいびょう）でしょうか。
蓮華の花は、「清浄」を現しています。これは、蓮華の花が泥の中から美しく花を咲かせるところからきています。
そして、水瓶。これは水さしのことですね。この中には清らかで聖なる水が入っているとされています。
他にも、輪宝、宝珠、宝塔、など、菩薩様は様々なものを持っています。
そして、不動明王などでよく知られている「明王」は、武器を持っているのがインパクトのある仏様です。
宝剣や、羂索（けんじゃく）と呼ばれる投げ縄、金剛杵（こんごうしょ）と呼ばれる変わった武器などを持っているのですが、これは悪を追い払い煩悩を破壊するためのものとされています。
最後は、毘沙門天、弁財天、十二神将などでしられている「天（てん）」に属する仏様も、とても様々なものを持っています。
菩薩様と同じようなものや、明王のように武器をもっていることもありますが、中には楽器やざくろなど、とても多種多様なものを持っています。
仏像鑑賞をするときには、ぜひ、仏像の持ちものにも目を向けてみてください。そしてそこにどんな意味があるのかを調べてみるのもよいのではないでしょうか？
